ロッタの映画日和

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マンデラの名もなき看守

あなたに逢って、知った。世界は間違いだらけだと-

南アフリカの黒人初となったネルソン・マンデラの生誕90年記念作品。
先日、ロンドンで行われた彼の90歳の誕生日には、多くの有名人のゲストも招かれ、チャリティーを行ったというニュースをみました。
「アパルトヘイト」
この言葉は学校で習いました。
人種差別、民族差別はいけないことだと思いつつもどこか遠い話だと感じていました。
だからこそ知らなければならない。
ワールドカップ開催国となったこの国が辿ってきた道。
多くの人々が戦い、血を流しながらも諦めなかった念願。
「自由を奪う武力には、武力をもって立ち向かう」
暴力は正当化されるべきではないけれど、卑劣な力の前には時としてそうせざるを得ない覚悟・・・。
そこまでさせる差別という野蛮な行為を、もっと知るべきだと感じました。
マンデラが初めて映画化を許した作品だといいます。
彼の看守となったグレゴリーとの魂の交流は、深く心に沁みました。
白人として黒人を差別することに疑問を覚えず、出世や大きな仕事への意欲に燃えるグレゴリー。
彼には幼い頃、黒人の少年との交流があり、黒人独自の言葉を話せる白人として重宝されていました。
マンデラの息子の死によって、自分のしてきたことやアパルトヘイトへの疑念が浮かび上がり、黒人を知ろうと努力する姿は救いを見た気がしました。
もちろん周囲には疎まれたり蔑まれたりして、グレゴリーだけでなく家族までつらい思いをします。
それでも彼の妻や子供達は、彼を理解しようと努め、息子が父親と同じ刑務官になりました。
この国にあって、グレゴリーのような考え方をする白人は少なかっただろうし、身の危険もあったことでしょう。
それでも信念を曲げずにいることが、どんなに大変なことか。
「黒人はテロリストではない」
白人は黒人が自分達の生活を脅かす存在だと思っていましたが、ちょっと待って。
もともとこの国はアフリカ。黒人の培った国。
脅かし略奪してきたのは、紛れもなく白人達の方。
よくも厚顔無恥なことを言う。
グレゴリーの幼い娘の素直な「なぜ?」が、一番的を得ています。
肌の色が違うだけで、そうして無慈悲な暴力に晒されなければならないのか。
どうして自分は守られているのか。

マンデラ達が目指したのは、白人のその逆を行く「黒人至上主義の国」では、断じてない。
誰でもも等しく全ての権利が認められ、自由を与えられること。
どの人種も、どの民族も同じように。
人としての誇りを持たないで、民族の誇りは持てないと思います。
ただの傲慢になるだけ。
マンデラの人としての器の大きさや、優しさ、温かさ。
時代を大きく変える力を持つ人というのは、こんなにも懐の深いものなんだなと感銘を受けました。

マンデラは27年という長い投獄生活を終えて、熱狂的に民衆に迎えられ、大統領となってやがてノーベル平和賞を受賞するまでの功績を残しました。
この物語は、それを予感させながら終わります。
それでもまだ、自由を求める戦いは世界中で起こっている。
その現実を憂いずにいられません。

公式サイト
http://mandela.gyao.jp/
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Comment

日本人はどっち? 

今はそんなこと無いけど、その昔、南アフリカでは電車やバスやトイレ等、全てが白人用と黒人用に分かれていた。で、日本人は、白人用に行くと白人達から“おまえ白人じゃないのに”みたいに扱われて、黒人用に行くと“おまえ黒人じゃないのに”てな事言われて困ったそうな。全く無駄で馬鹿な話だよね。
  • posted by shoichi 
  • URL 
  • 2008.07/05 17:53分 
  • [Edit]

そうですよね。。。 

南アには日本人も少なからずいたのに、まあマイノリティ扱いだったので差別される側でしたが、経済力が高まってくると「白人扱い」されたそうです。
本当に馬鹿げた話ですよね。
  • posted by Lotta@管理人 
  • URL 
  • 2008.07/11 21:09分 
  • [Edit]

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