ロッタの映画日和

地味~に更新中? 最近は映画館通いも倹約中。。。

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サン・ジャックへの道

人生って、捨てたもんじゃない。

『サン・ジャックへの道』とは、フランスのル・ピュイからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500キロ続く悠々とした自然の美しい巡礼路。
世界遺産にも登録されたところで、熊野古道の姉妹路なんだそうです。


この旅の主人公は、仲の悪い三兄弟。母親の遺産相続で弁護士に呼び出されるまで、ろくに連絡も取ってなかった三人なのに、なんと「巡礼路を三人で歩くこと」が相続の条件。
ピエールは薬と携帯依存症、おっかな~い高校教師のクララ、アル中で職なし金なしのクロード。
この三人と一緒に旅をすることになった、ガイドのギイ、高校生のエルザとカミーユ、カミーユを追っかけてきたサイードと彼にだまされて「メッカに巡礼する」と思い込んでいる従兄弟のラムジィ、訳ありそうなマチルド。
かくして9人は、数ヶ月を一緒に歩く旅に出かけるのです。

無神論者で渋々旅にでた兄弟が、仲良くしようとするはずもなく・・・。
三兄弟のとっくみあい、ののしりあいの喧嘩にうんざりするメンバー達。
最初のうちは、「携帯の繋がらないところなんて!」と唯一電波の届く(よく届くな・・・と思うようなところ)木の下を、何人もぐるぐる回る姿が滑稽に見えたほど。
携帯もPCも時々ものすごく邪魔になるけど、でも遠くにいる大事な人に繋がるコミュニケーションツールでもあるんだな、と観ながら思うことがたくさんあります。

一日長い距離を歩くので、荷物を途中で捨てたりするシーンがでてきます。
本当はあんなことしちゃ迷惑なんだけど、人生の中で必要なものなんて、そう多くはないんだってことを感じる瞬間でもあります。
ひたすら歩くのはしんどくても、慣れてくれば景色を楽しむ余裕も出てくる。
映画に出てくる巡礼の道は、自然しかない場所がほとんどで、景観を壊すような建物もない。
心が洗われるような、それでいて孤独が際立って、それさえもが清々しくなるような地。

旅を続けるうちに、だんだんと9人の結束が強くなって、いがみあっていた自分勝手な三兄弟も、次第に心の温かさを持つようになります。
クララが失読症のラムジィに文字を教え、みるみる読めるようになったり。
最初カミーユが教えてたシーンでは、「バカ」っていう言葉が出てくるんだけど・・・フランス語には意味はないのに、日本語がわかる人間には思わず笑ってしまいます。
アラブ人のサイードとラムジィは、キリスト教もイスラム教も「同じようなもの」と何気ない会話を交わしてるんですが、深い言葉だな~。
ギイ達異教徒が教会に宿泊を拒否されると、先頭を切って怒ったのが、一番差別発言が多くて無神論者だったクロード。
いいやつになってました。よかった、よかった。

旅に出てる間でも、遠く離れた家族にもトラブルがあったり、人生っていろいろあるけど、でも最後にはいいこともある。
留守中に妻を親友に寝取られてしまったギイが一番気の毒(-_-;
捨てる神あれば、拾う神あり。
ラストは、ほんとに出来すぎなくらいだけど、嬉しくなりました。

飛行機や列車でどこでもいける時代だからこそ、頭の中をリセットする為に、無駄をそぎ落として自分や人と向き合うような巡礼の旅が、見直されてるんじゃないのかな。
辿り着いた場所で得られるものは、きっとたくさんあるはず。

嗚呼、なにもない旅に出たいっ!
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